大阪市・吹田市の社会福祉施設 社会福祉法人 寿楽福祉会

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特別養護老人ホーム 寿楽荘

ご挨拶

寿楽荘は1989年2月16日に吹田市岸部にオープンしました。吹田市内の特養入居待機者が少しずつ増える中、吹田市内で2ヶ所目の特養として大いに切望されての誕生でした。
当時は、今とはまったく違うサービスの考え方が一般的で、入居者様の約半分はベットの上で臥床して暮らし、同じく約半分の方は特浴に寝たまま入浴されていました。
私は当時、生活指導員の職に就いており、ご入居希望者の事前面接をおこなっていましたが、社会的入院を余儀なくされていた方が多くおられることに驚かされたものです。サークルベットの中で放置され大きな声で訴えられている方、病室の柱にロープで体をくくられている認知症の方、しっかりとされている方々の病室でも全員がオムツをつけられ、手足をベットの柵に紐で縛りつけられている光景を目にする中、私は、寿楽荘では人間の尊厳を奪うことのない介護サービスを目指したいと改めて決意したものです。
では、どうすればご高齢者に笑顔あふれる暮らしを提供できるのだろうかと当時の施設長や仲間と話し合う中、方針を「ノーマライゼーションの実現」に置くことにしました。当時の施設長が寿楽荘に来られる前、障がい者施設に勤めておられ、その施設の理念が「ノーマライゼーション」だったということもありますが、私たちは人としての尊厳を奪う処遇を排するためには、「普通の暮らし」を守ることが重要であることを共有しあいました。
ちょうどそのころ、三好春樹さん(生活とリハビリ研究所)の「オムツ外し学会」の集まりが大阪で開かれ、数人で勉強会に行き、まずはオムツを外すことから私たちのノーマライゼーションをスタートさせることにしました。
その取り組みを継続する中から、下山名月さんと出会うことができ、介護保険スタート後の重度化の中、もがき苦しむ職員と共に「自立支援介護11カ条」をまとめ上げました。 重度化と胃ろう化が進む中、職員は排泄介助、入浴介助、食事介助に追いまくられ、疲弊してしまい、ヘトヘトでした。そのような状態を脱却するため、下山名月さんの指導のもと私たちは、入居者様の下腿長(ひざ下の長さ)に合わせてイスとテーブルの足を切り、ベットも低くしました。
このお話は胃ろうを造設された介護度5の方のことですが、B様は、立位が不安定なため、イスや車イスからのずり落ちや、転倒のよくある方でした。認知症のあるB様の転倒対策に行き詰った私たちは「生活とリハビリ研究所」の下山名月さんのアドバイスを受け、イスをB様の下腿長(ひざ下の長さ)に合わせてパイプカッターで35cmに切りました。一般のイスは40cmですから5cmも切ったことになります。
その日からB様は、同様に低くしたテーブルに手を突き、すくっと立っては座り、立っては座りを繰り返されるようになりました。ずっと座っているとお尻が痛くなるので立ち上がられるのでしょうが、両足で踏ん張り、バランスを保って立つ感覚を思い出されたB様は、立つことを楽しんでおられるようにも見えました。その結果、転倒のリスクも減りました。
両足で踏ん張り前に屈むと、足は身体を支えようと筋肉を収縮させ、その信号が脳幹を通って脳を覚醒させます。そうすると、運動神経、自律神経も活発になります。覚醒したB様は、胃ろうを造設した方ですが、プリンを自分で食べ、隣の方のおかずをとって食べるほど元気になられ、その年の盆踊り大会ではB様は大好きな職員たちの手引き歩行で、寿楽荘の青いハッピを着て、やぐらの周りを笑顔で踊って(歩いて)おられました。このB様の成功体験で、職員の意識は大きく変わりました。現在は34cm、36cm、38cm、40cmのイスを用いて、それぞれの方の下腿長に合わせたイスに座ってもらうようにしています。両足が床にについていると前に屈めたるめ、食べこぼしが減ったり、手を伸ばして好きなものが取りやすくなったりします。お味噌汁のねぎを切るのも、やはり前に屈めた方が、力が入って切りやすいようです。1年経った頃に管理栄養士にから、「最近、食事中に身体が傾いたまま食べている人がいなくなったように思う」と言われ初めて気付きましたが、これこそ「自立支援介護」の成果の表れだと思います。
私たちはB様の取り組みの成果を「自立支援介護11カ条」の中で発表し、岸部拠点を中心に在宅グループにも発信し、竹谷拠点、千里山西拠点、いたかの拠点にも発信し、ご自分で食べられるようになった方や、毎日の車イスからイスへの移乗で、脚力を維持できている方など、その力を少しでも回復・維持でき、寝たきりにしないように、法人全体でこだわり続けてきました。
私たちの夢は「自立支援介護11カ条」で、この街を笑顔いっぱいにすることです。何かお困りのことがありましたら何なりとご遠慮なくお問い合わせください。

統括施設長 岩井深之

統括施設長 岩井深之

事業所概要

事業所名称
特別養護老人ホーム寿楽荘
事業所所在地
吹田市岸部北4丁目9番3号
電話番号
06-6337-8400
FAX
06-6339-6628
介護保険事業所番号
2771600554
指定年月日
平成12年3月2日
サービスの種類
介護老人福祉施設(従来型)
短期入所生活介護・介護予防短期入所生活介護(従来型個室)
職員体制
管理者 1名
生活相談員 1名
介護支援専門員 1名
医師 1名
管理栄養士 1名
機能訓練指導員 (1名 :看護師兼務)
介護職員 29名
事務員 6名
宿直員 2名
定員
介護老人福祉施設 50名
短期入所生活介護・介護予防短期入所生活介護 4名
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