大阪市・吹田市の社会福祉施設 社会福祉法人 寿楽福祉会

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自立支援介護11ヵ条

できることをみつけて積極的に生きる

自立支援介護第10条
できることを見つけて積極的に生きる
歯をみがき風呂に入りサッパリとする
2階ユニットはおもに重度の方が多く、自発的なことを苦手とする方が大半です。私たちはそういった方たちにも「心」が動いて積極的に生活していただけるような環境づくりを工夫し、利用者様の役割に期待するような「声掛け」や「心がけ」を意識しています。
D様(77歳)は脳梗塞の後遺症で右側がやや不自由な男性の方です。食事は利き手である右手で食べておられましたが、3年ほど前、食事中によくお箸を落とされるようになりました。握力が落ちてきたようで、スプーンに変えることは簡単でしたが、まだまだお箸を扱う力は残っていますし、ご本人のプライドにも配慮し、割り箸に変えてみると、難なくお箸での生活が継続できました。 同様に、体もよく傾くようになっておられました、毎食車椅子から椅子(足の裏がきちんと床につく高さ)に座り変えていただき、「骨盤がたつ姿勢」を重視した「生活リハビリ」を取り入れました。車イスも足が床にしっかりつくものに変えた上で、特に右手をしっかりとつかんでもらい、目的をつくり自走していただきました。すると徐々に体の傾きが改善し、今ではお箸も元のお箸に戻り、大工仕込みの器用な手先でタオルをたたんでくださったり「ゴミ回収」の仕事を自主的にしてくださっています。
また、入所以来、紙パンツでしたが布パンツに変わり、日中は車イスで自由に過ごされています。
私たちが1番嬉しかったのは、自信を取り戻されたのか、本来の男気のある気性まで戻ってきたことです。ついつい過介入しがちな介護の世界ですが、手を出したいところを、ぐっと堪え、「手伝わない・ほっとかない」「手をかけず目をかけ、声をかける」をあらゆる場所で実践しています。少し厳しいように思えますが、利用者様たちがご自分たちで色々なことに挑戦され、その結果、笑顔が生まれることを多く見てきたからこそ、この方針に明確に自信を持っています。「能動的生活支援」をコンセプトに、「できることを見つけて積極的に生きていただく」援助計画を立てることが、私たち介護職員の「任務」と肝に銘じて頑張っています。
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歯をみがき風呂に入りサッパリとする 風邪やケガなどの治療はすばやく お茶を入れて美味しく水分をとる 窓を開けて新鮮な空気を取り入れる 食事はあたたくて好きなものを食べる イスに座る時は足を床につける トイレでは床に足をつけて座る いつも気持ちのいい服装で生活する 部屋からでて夢中になれることをする できることをみつけて積極的に生きる 老いに感謝してマイペースで暮らす

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