大阪市・吹田市の社会福祉施設 社会福祉法人 寿楽福祉会

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ターミナルケア

ターミナル(Terminal)は、英語で「終着駅」を意味します。
転じて、ターミナルケア(Terminal Care)は、終末期ケアを表す言葉として用いられています。
医療の世界では末期ガンなど、いかなる治療をしても助かる見込みのない患者に対し、身体的苦痛や精神的苦痛を軽減することによって、人生の質(QLO)を向上することに主眼が置かれ、緩和治療の他に精神的な安定を重視した総合的援助がとられています。また、ターミナルケアを専門的に取り組む医療施設はホスピス(Hospice)と呼ばれています。
介護の世界では一般的に「看取り」という言葉で表されますが、ターミナルケアの目指すところはただ単に延命を図ることだけではなく、入居者様がその人らしい人生をまっとうし、最期の日まで満足できるように援助することにあります。
2010年12月のことですが、ある男性入居者様に風邪のような症状が出て、食事を残されることが増え、鼻がつまって言葉も出にくくなったため、総合病院を受診しました。
そこで、中咽頭ガンで余命1~2カ月と診断を受け、私たちは緊急カンファレンスを行い、ご本人のニーズに応えるため、ターミナルケアの方針を検討しました。
その方は煙草を好み、クラシック音楽や野球がお好きで、お気に入りの女性職員との会話が大好きな方でしたので、残りの人生をその人らしく寿楽荘で過ごしていただくことになりました。最後に、以前からの願いであった高知県のご両親のお墓参りをご家族と協力しあいお連れしました。
その方は2011年4月に寿楽荘で亡くなられましたが、そのお顔は安らかでした。
私たちは、このことでターミナル期を迎えられた方々にとって何が大切であるか、について深く議論しました。
大切なことは人生を終える場所か、人生の質(QOL)か、それともご自分の生き方か?
答えは1つではありません…。
その結果、私たちは「ターミナル期においても、押しつけをすることなく、お一人おひとりの入居者様とご家族の願いを叶えるために最善を尽くす」という基本方針を立てました。

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