大阪市・吹田市の社会福祉施設 社会福祉法人 寿楽福祉会

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自立支援介護11ヵ条

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自立支援介護第1条
歯をみがき風呂に入りサッパリとする
歯をみがき風呂に入りサッパリとする
竹谷生活リハビリハウスの浴槽は、檜風呂の家庭浴槽になっています。
ある利用者様は、硬膜下血腫でお身体が不自由になられ、転倒が多くなったことから外出を控え閉じこもりがちになられました。閉鎖的な生活は利用者様の認知する力を奪い日にちが進むごとにできることが少なくなられました。当然、入浴もご自宅では難しくなり、介護保険サービスに頼らざるを得ないようになりました。しかし、いろいろなことに介護が必要に見えてもその利用者様は、歩行を初めとした身体的な能力は、ほんの少しの介護と声かけで問題なく生活されています。ただ、寡黙な方ですので、ご自身の想いをこころの内にしまわれていたのかも知れません。そして、その利用者様が竹谷生活リハビリハウスに来所され、1つの転機が訪れました。
竹谷生活リハビリハウスの浴室は、よくある集団浴槽や機械浴槽ではありません。昔見たご自宅のお風呂がその場にあります。お身体が不自由でも、少しの介護で以前ご自宅で入られていたように入っていただける工夫がしてあります。なみなみとお湯がはってある湯船に身体をあずけるとザバーっとお湯が溢れ、思わず「ふ~」と安堵の声がでます。そのとき、「自分は大きい風呂にしか入ってこんかったけど、ここはゆっくりできて気持ちいいな」と喜ばれました。さらに言葉は続きます。「自分は大手の電鉄に勤めていたんやけど、定年まで勤めた証として、全線フリーパスを持っているんや」と誇らしげに自信を持ってお話されました。お話は尽きることなく、ご家族の話や普段お聞きできないような話が続きました。
身体が不自由になると、どうしてもご本人はじっとしていて介護者が全部してしまうことが多くあると思いますが、それはご本人の可能性を奪っており、安全という名前の抑制をしているのかもしれません。
この入浴をきっかけに、お風呂以外での会話も増え、できることもたくさん増えました。できることが増えると、職員が困っているときにさりげなく手助けしてくださいます。なにか1つでもご本人の自信につながれば、その人の可能性は広がります。入浴は、利用者様と職員との大切なコミュニケーションの場になります。その中でも、1つでも多くの可能性や喜びを見つけていきたいとと思います。
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歯をみがき風呂に入りサッパリとする 風邪やケガなどの治療はすばやく お茶を入れて美味しく水分をとる 窓を開けて新鮮な空気を取り入れる 食事はあたたくて好きなものを食べる イスに座る時は足を床につける トイレでは床に足をつけて座る いつも気持ちのいい服装で生活する 部屋からでて夢中になれることをする できることをみつけて積極的に生きる 老いに感謝してマイペースで暮らす

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